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大流行中のマーダーミステリーって何?ゲームマスターあふろが徹底解説!

2020.10.16

皆さん初めまして。私は本日のゲームマスターを務める、あふろと申します。

突然ですが、皆さんは『マーダーミステリー』という言葉を聞いたことがありますか?

…なさそう、ですかね?…無理もありません、このゲームは昨年頃に日本で流行し始めたばかりです。また、このゲームは詳しい情報が出回りにくく、参加のハードルが高く感じられます。

しかし、この記事を読んでいるということは、どこかで名前を聞いて興味を持たれたのですよね?でしたらお望み通り、『マーダーミステリーとは何たるか』を徹底的にご説明いたします!この記事で、多くの方がマーダーミステリーと出会いますように。

 

マーダーミステリーとは

マーダーミステリーの概要

マーダーミステリー(Murder Mystery)は読んで字のごとく、殺人事件を題材にした推理ゲームです。

「推理小説の登場人物になれるゲーム」と、普段はご紹介します。基本的なミステリー作品では、私たちは第三者か探偵の視点で物語を覗き見ます。どれだけ没入できても、あくまで紙や画面の向こう側にしか居られません。しかしマーダーミステリーでは、事件の容疑者の1人になりきって、推理や物語を楽しむことができます。

なりきる、とはどういうことでしょうか?参加者にはキャラクターシートと呼ばれる個別の設定書(キャラクターの性格や事件前後の行動が記されている記憶)が配布されます。参加者はその設定書をもとにキャラクターとして振る舞い、議論に参加します。この自由な議論の中で、事件の真相を解き明かすことに挑戦します。

もちろん、参加者の中には事件の犯人役を引き当てる人がいるでしょう。犯人役の人は真相がバレないように嘘をつき、追及を逃れる必要があります。

しかし、多くのキャラクターは犯人捜し以外にも、秘密や欲望をもとにした目的(ミッション)を持っています。犯人以外の人たちも一枚岩ではないため、議論はスムーズに進みません。

最終的にミッションに定められている点数が最も高い人、もしくは物語を一番楽しんだ人が勝者です。

犯人を見つけることができるか、関係性や疑惑を暴けるか、誰が主人公になるか。どんな結末にたどり着くかも含めて、全ては参加するあなたたちの行動次第。無限の可能性が魅力の、とても自由なゲームです。

 

マーダーミステリーの起源と発展

マーダーミステリーが日本で遊ばれるようになったのはつい昨年頃のことです。ではマーダーミステリーはどこで始まったのでしょうか?

その起源は、20世紀初頭の欧米で親しまれたディナーパーティーゲームだと言われています。服装の指定があったり、俳優をキャスティングしたりなど、劇の要素が強いものでした。

のちに中国で独自の進化を遂げ、ボードゲームのジャンルとして確立されました。現在日本で遊べるシナリオの中にも中国語を翻訳したものや、中国での形式を踏襲したものが多く存在します。

日本の中だけでもマーダーミステリーは日々進化を遂げており、歴史は今まさに更新されています。コロナ禍においてオンライン型のシナリオが普及したことで、対面型のアナログゲームというジャンルも飛び越えました。

最近では『人の死なないミステリー』『謎解きと組み合わせたミステリー』が発表されており、歴史は次々と更新されています!

 

マーダーミステリーが人気の理由

唯一無二の物語を体験できる

マーダーミステリーは一度遊ぶと全ての秘密が明らかになってしまうため、同じシナリオは一生に一度しか遊ぶことができません。加えて、参加者の行動によって話の展開やエンディングが大きく変化します。これらの要素から、一期一会その場限りその参加者限りの物語が紡がれます。参加者が感じたままに行動し、当事者として作品を味わえるのはマーダーミステリーの醍醐味。

マーダーミステリーはこれまでの体験型ゲームとは異なる、全く新しいゲームです。いやゲームと呼ぶことすら違和感があるかもしれません。『体感する映画』『演じる推理小説』と例えられるほど、唯一無二の物語体験として注目されています。


軽い演技を楽しめる

マーダーミステリーでは、演技する(キャラクターになりきって振る舞う)体験も魅力の一つ。ただ、演技と聞くと緊張してしまうでしょうか?ご安心ください。参加者のほとんどは演技なんて未経験ですし、上手さを他の方に求める雰囲気もありません!

例えば『金欠のキャラクター』がお金を求めて情報の交渉を仕掛けるだけでも素晴らしい振る舞いです。あなたがキャラクターを演じるにあたり、自分なりに解釈して行動するだけで良いのです。物語を通して自然に口調や性格が変わっていく、なんてことがあれば素晴らしい!きっと存分に物語を楽しむことができるでしょう。

自分が1人のキャラクターとして悩んで行動することには、これまで感じたことのない楽しさがあります。娯楽として手軽に演技を楽しむ世界をぜひ味わってみてください。


多様な趣味の人が熱中できる要素がある

上記の通り、演じることが好きな人は当然マーダーミステリーにハマる素質があります。しかし他にも、推理や謎解きが好きな人、小説や映画のストーリーが好きな人にもオススメです。推理作家や劇作家が筆を執ったシナリオもありますので、その完成度はお墨付き。

おっと、推理も演技も苦手、ですか?ご安心を。多くのマーダーミステリーには、私のようなゲームマスター(進行役)が存在します。不安なことは何でも相談できるほか、全員の体験感が向上するためのファシリテーター役も担いますので、安心してゲームを楽しめることでしょう。とにかく、1度遊んだらマーダーミステリーの虜になること間違いなし!


リアルなハラハラ感を楽しめる

マーダーミステリーでは『互いに疑いあう』という現実離れしたシチュエーションを味わえます。誰が犯人か分からず誰と協力すべきかわからない、このハラハラ感はマーダーミステリーならでは。

この『互いを疑いあう』という特徴から、マーダーミステリーは人狼ゲームに似ているとも言われます。確かに人狼ゲームも非常にハラハラしますが、物語要素や設定の自由度に大きな違いがあります。

私は嘘や熱い議論が下手で人狼ゲームに苦手意識がありましたが、マーダーミステリーにはそんな意識を感じる間もなくハマりました。全くの別物と考えてくださって構いませんよ!

 

マーダーミステリーの遊び方とルール

マーダーミステリーの遊び方とルール

『マーダーミステリー』という言葉はゲームのジャンル名を表します。RPGを遊ぶためにソフトを選ぶように、マーダーミステリーシナリオを選んで遊びます。

遊び方やルールはシナリオによって様々で、「マーダーミステリーといえばこう!」という決めごともありません。そのため、ここでは日本で遊ばれている多くのシナリオに共通する、基本的な要素をご紹介します。

事前準備

基本的に準備はゲームマスターが行うため、参加者が用意すべきものはありません。ただ、話していると喉が渇きますし頭は甘いものを求めます。飲み物やお菓子があると快適にプレイできるでしょう。

また、シナリオの世界観に入り込むため、服装や小物を工夫すると大いに盛り上がります。例えば、幕末が舞台のシナリオに着物で参加し、1人称を「拙者」にすると雰囲気ばっちり。楽しむための準備は惜しみなく!

 

ルール説明

マーダーミステリーはシナリオによってルールが異なります。進行役の説明をよく聞き、不安な点はここで全て確認しましょう。

マーダーミステリーが初めての人はゲームマスターにその旨を伝えてもよいでしょう。より丁寧に教えてくれますし、周りの人も優しく接してくれます。「犯人は緊張するしやりたくない…」なんて意思表示するのも大丈夫です!

ゲーム中に分からないことがあった場合やルールの間違いがあっても大丈夫です。そのためにゲームマスターがいますから!間違いを恐れずにのびのびと物語に没入しましょう。

 

配役&キャラクターシート(設定書)の読み込み

参加者がどのキャラクターを演じるのかは当日その場で決定します。キャラクターの性別・年齢・職業などの情報から、なるべく自分に近いキャラクターを選ぶと没入感も高まります。

強い希望がない場合はゲームマスターに配役をお願いするのもアリです。シナリオを熟知しているプロのキャスティングなら安心です!

担当するキャラクターが決まったら、専用のキャラクターシートが配布されます。ここには、キャラクターの性格や事件前後の行動が記載されています。この後の推理パートではこれをもとに議論を進めていくため、見落としがないように読み込みましょう。キャラクターにミッション持ち物がある場合も、この時間内に確認します。

 

議論の開始(本番)

ストーリーの読み込みが終わったらいよいよ議論開始です。真相解明のためにできるだけ情報を集めましょう。ミッションを達成するために暗躍することも忘れずに!

参加者が情報収集のためにできる行動は、大きく分けて【会話】と【調査】の2つです。


【会話】

他のキャラクターと協力し、積極的に情報交換をしましょう。マーダーミステリーは1人の視点からでは事件の全貌が理解できないため、自由にできる会話がとても大切です。

会話の方法は主に2つ。まず、机を囲んで全員で話すオープンな全体議論。そして、「全体で話す前にこの人にだけ確認しておきたい」なんて事柄がある場合、少人数で密談ができます。口裏を合わせたり、交渉をしたりして情報戦を有利に進めましょう。


【調査】

事件現場の状況やキャラクターの持ち物を調査することで、新たな情報が手に入ります。調査にはチップやコインを用いることが一般的で、これを使用することで調査結果をカードとして入手します。

事件現場や怪しいと思う人を調べて有力な情報を握りましょう。ここで得た情報は全体に公開するも自由、秘匿して交渉に使うも自由です。


これらの【会話】と【調査】に順番はありません。各々が自由なタイミングで情報を集めます。自由すぎて何をすべきか分からなくなった場合はミッションを読み直すか、ゲームマスターに助けを求めましょう。

 

投票&エンディング

調査が終わったら犯人だと思う人へ投票を行います。投票方法は解答用紙や指さし制など様々です。その結果を受けて自分たちだけの結末へたどり着き、物語は終了します。

解説&感想戦

ゲーム終了後、ゲームマスターから事件の全貌が明かされます。各々がバラバラに行動した末に完成した物語を全員で紐解いていきます。目的を達成できた参加者を全員で褒めあいましょう!

マーダーミステリーは感想戦がとても盛り上がります。「このときこうしていれば良かったー!」「そんなことを考えていたの!?」と、互いの思惑を伝えあうことも醍醐味です。マーダーミステリーは基本的にネタバレ禁止のため、その日の仲間と存分に語り合いましょう!

 

マーダーミステリーの注意事項

マーダーミステリーの注意事項

嘘の有無と取り扱いについて

会話の中で、犯人のキャラクターは自由にをつくことができます。しかし、それ以外のキャラクターについてはシナリオごとに異なるためご確認を。

もし誰でも自由に嘘をつける場合、余りに多くの嘘は多くのほころびを生むものです。そのほころびから犯人が逃げやすくなったり、嘘がバレたときに自分が犯人だと疑われたりします。いずれにせよ真相が遠ざかってしまうので、嘘の取り扱いには十分お気を付けください。

 

キャラクターシートを読み上げない

手元にあるキャラクターシートは覚える必要はありません。ゲーム中にいつでも中身を確認できます。

しかし、書いてあることを相手に伝える際、そのまま読み上げてはいけません。読んでいることが分かれば没入感が薄れるのはもちろん、「書いてあることを言っているから、この部分は嘘ではないんだな」と察してしまうでしょう。

ゲーム外の部分で犯人の絞り込みをするのは本質的な楽しさではありません。自分の記憶を自分の言葉として伝えると没入感もUPです!

 

多様な楽しみ方を尊重する

マーダーミステリーの楽しみ方は人それぞれ。点数を取ることを一番に考える人もいれば、物語がより良い結末にたどり着くことを求める人もいます。マーダーミステリーは決して1人ではできません。他の参加者のスタンスを尊重してプレイしましょう!

ちなみに、私がゲームマスターをする公演では「ぜひこの場に集まった全員だけの、1度限りの物語を楽しみましょう」とお伝えしています。皆さんも色々な楽しみ方を見つけてみてください!

 

マーダーミステリーを実際に遊ぶために

マーダーミステリーを実際に遊ぶために

ここまで読んでくれたあなたは、きっと今すぐマーダーミステリーを遊びたくなっていることでしょう!では、実際に遊ぶにはどうすればいいのかをご説明します。

店舗公演に参加する

マーダーミステリーを遊ぶなら店舗公演に参加するのがメジャーです。シナリオを知り尽くしたゲームマスターがいるので安心して遊べます。店舗ならではの凝った演出もあり、シナリオを一層楽しむことができます。

ちなみに、ほぼ全ての店舗は事前予約制です。マーダーミステリーは固定の人数が集まらなければ開催できませんし、多いシナリオでは8~10人が必要です。遊びたいシナリオが開催される日時を調べて予約をしましょう。人数を集めなくても、1人からでも参加できることが店舗の大きな特徴です。

もし知り合いだけで人数が集まるなら、貸し切り予約をしてみても良いでしょう。

 

マーダーミステリーは主に専門店やボードゲームカフェで開催されています。ここでは有名な店舗を3つご紹介しましょう。もし興味が湧いたら店舗サイトも覗いてみてください!


【Rabbithole】

Rabbithole

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日本のマーダーミステリー黎明期に開業した専門店で、新宿・渋谷・池袋に店舗を構えています。

「人生初のマーダーミステリーはここ!」という人も多いのでは?店舗公演のほかにも、オンライン公演の展開にも積極的。


【マダミスHOUSE】

マダミスHOUSE

お店のリンクはこちら

全国に展開している人狼HOUSEでもマーダーミステリーを遊ぶことができます。東京まで来るのが難しい方も、お近くの店舗へ足を運んでみては?


【シンジュクジンチ】

シンジュクジンチ

お店のリンクはこちら

ロストプロダクトエンターテイメントが運営する、マーダーミステリー専用スペース。お笑い芸人のぺよん潤さんが制作したマーダーミステリーを公演しています。謎解き脱出ゲームも手がけており、個性的でオリジナルなシナリオが盛りだくさんです。

 

パッケージ版シナリオを購入する

店舗に行かずとも、人が集まればどこでも遊べるパッケージ版も存在します。パッケージは上記のような店舗や、オンラインショップでお買い求めできます。

代表的なパッケージを2つご紹介します。


【何度だって青い月に火を灯した】

何度だって青い月に火を灯した

参加人数:6~7人(ゲームマスター不要) 所要時間:150分

パッケージ版を多くリリースしているグループSNEの王道シナリオ。ハードボイルドなマフィアの世界を体験できます。


【約束の場所へ】

約束の場所へ

参加人数:5~6人(ゲームマスター不要) 所要時間:150分

市販品としては日本で最古のパッケージシナリオ。可愛らしいイラストがキャッチーですが、中身は意外と難しいので注意が必要です。

 

オンラインのシナリオを探す

オンライン用のシナリオも沢山あります。時間と場所を選ばないこと、無料のシナリオも多く公開されていることから、敷居が低いのもポイントです。

私が個人的に大好きな無料シナリオを2つご紹介します。


【感染拡大!マーダーミステリー】

感染拡大!マーダーミステリー!

シナリオのリンクはこちら

参加人数:5人(ゲームマスター不要) 所要時間:120分

可愛いイラストからは想像できない物語があなたを待っています。専用のサイトからシナリオを閲覧できるほか、マーダーミステリー専用アプリ『マダミ屋』でも遊べます。

‎マダミ屋 on the App Store


【Smoker’s Panic】

Smoker's Panic

シナリオのリンクはこちら

参加人数:3人(ゲームマスター不要) 所要時間:100分

「最後の1本のタバコを吸ったのは誰だ!?」という人が死なないマーダーミステリー。もはやMurder(殺人)ではありませんが、きちんとしたミステリーです!身近なシチュエーションかつキャッチーなキャラクターで、初心者の方にもオススメです。


ちなみに、初めてマーダーミステリーをプレイする際は、ルールを知り尽くしたゲームマスターの同席をオススメします。ゲームマスターが不要のシナリオでも、小さいネタバレや危ない発言を防いだり、細かい相談ができたりなど、快適なプレイに役立ちます。

 

マーダーミステリーで身につくビジネススキル

マーダーミステリーで身につくビジネススキル

マーダーミステリーは一般向けの娯楽として楽しまれていますが、実はビジネスの場で役立つスキルも学ぶことができます。ぜひ社内研修などで使用してみてください。

高レベルのコミュニケーションスキル

マーダーミステリーでは相手から情報を引き出す力、必要な情報を聞き分ける力、要点を端的に伝える力が必要です。情報戦を制するため、交渉能力も欠かせません。大勢での議論となるため議論に加わり誘導する力も大切です。

 

目的達成のための行動・思考力

マーダーミステリーでは各目的に点数が定められており、勝利するためには目的の達成が必要です。そのために、ゴールから逆算して何をすべきかを計画する力が養えます。

 

状況をいち早く把握して行動するスキル

議論の状況や相手の求めるものは刻一刻と変化します。自分の嘘がどこでバレるか分かりませんし、いつ自分に矛先が向くかも分かりません。全体の流れを素早く把握し、計画を練り続けなければなりません。予想外の事態への対応力が問われます。

 

まとめ

ここまで読んでくださった皆さんは、既にマーダーミステリーの全貌を理解しています。ゲームマスターの私が保証しましょう!

しかし、マーダーミステリーは奥深く、例外の塊のような世界です。ここからはぜひ一度遊んでみてから、ご自身の目でお確かめください。きっと「大好きな物語」「愛すべきメンバー」「奇跡的な結末」に出会えることでしょう。

驚きのあふれる、めくるめくミステリーの世界をお楽しみください!

 

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あふろ永島

この記事を書いた人

あふろ永島

天然パーマが極まりアフロヘアーになってしまった社会人2年目。強みは小雨程度なら弾くことで、弱みは帽子が被れないこと。
マーダーミステリーのゲームマスターとして500人以上を物語へ導いた経験を持つ。

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