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近年ITの発展や働き方改革などにより、社内でのメンバー同士で顔を合わせる機会が減るなど、コミュニケーション不足が発生しています。メンバーのチームワークは企業の成績にも大きく影響するため、対策を練る企業が増えてきています。その中でも、注目されているのが社内レクリエーションです。どんな社内レクリエーションが社内を明るくし、盛り上げてくれるのかご紹介いたします。
社内レクリエーションを実施する目的
企業によって抱えている課題は異なり、社内レクリエーションを実施する目的も同じく異なります。社内レクリエーションを実施することで、「社員のリフレッシュ」や「社内のコミュニケーションの促進」、「モチベーション・帰属意識の向上」、「社内の一体感の強化」などの効果が得られ、その結果生産性が向上し、業績のアップにもつながります。
普段の社内では、経営層や上司部下といった縦のコミュニケーション、同僚との横のコミュニケーションと軸が決まってしまいますが、社内レクリエーションでは社内全体のコミュニケーションの活性化も期待ができます。また、企業理念を伝える機会にしていくこともポイントとなります。
近年は社内レクリエーションを行っている企業が増えましたが、目的が明確化されていないことが多く、とりあえずコミュニケーションの活性化と謳って実施している企業も少なくはありません。
さまざまな社内レクリエーションがありますが、各それぞれに解決できる事柄は異なります。ですので、社内レクリエーションを開催する目的をはっきりさせ、その目的に対して効果を発揮する内容を選びましょう。
目的を明確にし、その目的に沿った企画を行うことで準備も進めやすくなります。また社員の関心にも繋がり、モチベーションアップに直結するイベントを開催することができます。
楽しいレクリエーションが社内を盛り上げる
では一体、どのような企画が社員を楽しませ、定めた目的の効果へとつながるのでしょうか。社内レクリエーションを実施しても参加を拒む社員はいます。拒む理由としてよく上がるのが以下の意見です。
- 人付き合いや団体行動が苦手
- 休日を潰したくない
- 仕事とプライベートは分けたい
- 社員旅行は気を使うので疲れる
社員が仕事以外で時間を取られること、気を使うことを嫌だと思うことなど、このような意見はよく理解ができます。マイナスの意見は「楽しくない」と思わせてしまう企画に原因があります。そこで社内レクリエーションには、遊び要素を含み、社員が前向きに楽しめるものを選びましょう。
社内レクリエーションを企画する時のポイント
社内レクリエーションを企画する際に押さえておきたいポイントを4つご紹介します。企画を成功させるために、一つずつチェックしていきましょう。
実施する目的を決める
先程もお伝えした通り、まずは明確な目的を決めることが大事です。今社内が取り組むべき課題や問題は何なのか。社内レクリエーションの実施によって、どのような効果をもたらしたいのか。
目的とそれに対してどのような効果があるのかを社員全体に周知させることで、参加する社員の理解も得やすくなります。これを行うことで、準備や当日の進行もスムーズに行うことができます。
企画チームを組む
どれだけ優秀な人でも、一人で企画を成功させることは難しいです。社内全体を巻き込むためにも、チームを組んで進めていきましょう。大きな会社で部署がいくつも分かれている場合は、可能であれば部署ごとにリーダーを選出できれば、より参加率の高いレクリエーションが実施できると思います。
予算を決める
使える経費・予算額をはじめに決めましょう。使える予算によって企画内容は変わってきます。ただし、経費・予算額を掛けすぎることはおすすめしません。
社内レクリエーションの実施は、大抵一度きりではないと思います。長期的に実施できるよう、計画的に進めていきましょう。
社員が参加したいと思う企画を練る
目的を決め、チームを組み、予算を立てたら、最後はレクリエーションの内容です。社員が参加したいと思える楽しい内容を企画することが大事です。
- 社員全員、誰でも参加ができる
- 簡単に頭や体を動かすことができる
- 参加する側に負担がなく気軽に参加ができる
- 休日の開催ではない。もしくは代休扱いになる
企画を練る際は、上記のような内容を押さえましょう。
オンラインでできる!おすすめ社内レクリエーション5選
社員がなかなか一つの場所に集まれないこのご時世。「オンラインでも楽しめる社内レクリエーション」を5選ご紹介します。
リモ謎
対象人数: 1チーム4〜6名
実施時間:座学研修1〜2.5時間、オンライン体験30分〜1時間
【準備物】
ビデオチャットツール
『リモ謎』はリモートワークでもチームビルディングが出来る大人数参加型の謎解き脱出ゲームです。
ビデオチャット通話を使い、チームで協力をしながらストーリーに沿った謎を1時間〜1時間半の間に解き、脱出を目指します。チームで協力し合わないと解けない謎によって、チーム内でのコミュニケーションが多く発生します。チームビルディング研修としても、利用可能です。
おうちにあるものしりとり
対象人数: 1チーム4〜6名程度
実施時間:30分〜
【準備物】
ビデオチャットツール
「おうちにあるものしりとり」は、家にあるものを使ってしりとりを行うゲームです。参加者はしりとりを続けられるものを家の中から探し出し、それをビデオチャットの画面に映し出します。例えば一人目が「筆箱」を見つけてきたとすると、「香水」「色鉛筆」などと続けます。
単純なゲームですが、家にあるものだけでしりとりをつなげるとなると、なかなか難しいもの。短い時間で盛り上がれるのでアイスブレイクにおすすめです。
ポーズあてゲーム
対象人数: 1チーム4〜6名程度
実施時間:30分〜
【準備物】
ビデオチャットツール
ビデオチャットツールのビデオを敢えてオフにして楽しむゲームもあります。参加者はまず、全員ビデオをオフにします。そして1名がポーズをとり、今どんなポーズをとっているかを口頭で説明します。他の参加者は、発言を頼りにポーズを当てていきます。
時間が来たら、全員で一斉にポーズをとってカメラをオン。一致してもしなくても画面に現れたみんなの姿を見て大笑い!こちらも短い時間で盛り上がれるのでアイスブレイクにぴったり!
おうち防災運動会
対象人数: 1チーム4〜6名
実施時間:2時間~3時間
【準備物】
ビデオチャットツール
おうち防災運動会は、オンラインで実施する、防災をテーマとした運動会です。防災を5つのフェーズに分類し、それぞれのフェーズに応じた競技を体験します。ビデオチャットツールを用いて他のチームともコミュニケーションをとりながら、防災に関するさまざまな競技にチャレンジします。楽しみながら様々なシチュエーションの防災知識や体験を得ることができます。
ワードウルフ
対象人数: 1チーム4〜6名程度
実施時間:30分〜1時間
【準備物】
ビデオチャットツール
テレビでもよくプレイされている「ワードウルフ」。オンラインでも実施可能です。
まず進行役が、2つの似たようなお題を用意します(例えば、「うどん」と「そば」など)。そして、参加者を多数派と少数派(ワードウルフ)に分け、それぞれのメンバーに個別チャットでお題を伝えます。
例えば、4人で実施する場合は3人を多数派、1人を少数派とするとやりやすいですが、人数やお題の難易度によって少数派の割合は調整しましょう。
参加者は、話し合いをしながら、どのメンバーが少数派(ワードウルフ)なのかを探り合っていきます。人狼ゲームと似ていますね!話し合いでは、「食べ物だよね?」「のどごしがいいよね」「大晦日に食べるよね」といった質問をしながら、だれが少数派なのか?また自分以外の人のお題が何なのか見当を付けていきます。
話し合いが終わったら、参加者は一斉にワードウルフだと思うプレイヤーを決めて投票します。最も表を集めたメンバーが「少数派(ワードウルフ)なら、多数派の勝ち」「多数派なら、少数派(ワードウルフ)の勝ち」です。ここでさらに、当てられた少数派(ワードウルフ)が多数派のお題を当てることができたら逆転勝利できる!というルールを追加することもできます。
最後にそれぞれのお題と、少数派(ワードウルフ)を発表したときに、思わぬ勘違いに笑いが起きることも。楽しく会話をしながら、頭も使うゲームです。
ワードウルフを実際にやってみた動画はこちらです。ぜひご覧ください。
リアルに集まって行う!社内レクリエーション10選
先程の社員が参加したくなるポイントを押さえた、会社内と会社外で実施できる「面白くて楽しい社内レクリエーション」を10選ご紹介します。
マシュマロ・チャレンジ
対象人数: 1チーム4名
実施時間:30分〜2時間
【準備物】
乾燥パスタ:20本
マスキングテープ:90cm
ひも :90cm
マシュマロ:1つ
はさみ:1つ
マシュマロ・チャレンジでは、乾麺のパスタ、テープ、ひも、マシュマロを使って自立可能なタワーを立てていきます。プレイ時間は作戦タイムを含め18分で、制限時間内に最も高いタワーを作ったチームの優勝となります。
マシュマロはタワーの上に置くかパスタに刺していきます。タワーを立てていく際に足場をテープで固定すること、マシュマロをハサミで切ることは禁止されています。ただし、パスタやテープ、ひもは切ったり貼ったりすることが許可されています。
世界記録と言われている「99cm」を共通目標にし、チーム皆で協力して挑むことで「役割分担」や「コミュニケーション」の大切さを学ぶことができます。またゲームを複数回実施することで、「戦略」や「PDCA」、「イノベーション」といった要素についても学ぶことができます。
マシュマロチャレンジを実際にやってみた動画はこちらです。ぜひご覧ください。
人狼ゲーム
対象人数: 5名以上推奨
実施時間:10分〜1時間程
人狼ゲームは、村人陣営と人狼陣営の2つに分かれたプレイヤー達が、それぞれの陣営の勝利を目指して戦います。村人は全ての人狼を、人狼は全ての村人を処刑すれば勝利となります。
ゲームのはじめに、プレイヤーにランダムで役職が割り振られます。その役職は自分だけしか見ることができません。そのため、議論を通じて相手を信用又は疑い、自分たちの陣営の勝利を目指していくことになります。人狼ゲームは、会話を中心としたコミュニケーションゲームです。
戦略・交渉ゲーム「THE商社」
対象人数: 1チーム4〜6名程
実施時間:3時間〜6時間
「THE商社」は、他のチームとさまざまな交渉を行うゲームです。プレイヤーは商社のいち構成員となり、新規ビジネスを成立させるために、制限時間70分の間に資源と資金を調達し増やしていきます。このゲームは「組織力」の向上を図るビジネスゲーム研修として、多くの企業が導入しています。
常にビジネスマン同士の取引として交渉に臨むため、プレイヤーはゲームを通して、自発的にWin-Winの関係を成立させることの重要性に気付けます。講義を受けるだけでは得られない「実感」を伴うことができるのも特徴です。
ビンゴ大会
対象人数: 5名〜
実施時間:30分〜1時間程
イベント時に実施するゲームの候補としてよく上がるビンゴ大会。ルールはとても簡単で、ビンゴカードに書かれた数字が、タテ、ヨコ、ナナメのいずれか1列が揃えば「ビンゴ」となり景品が貰えます。
誰でも簡単に参加ができ、参加人数にも制限がないため、社員数の多い会社でも実施できます。普通にビンゴ大会を行っても良いのですが、ビンゴカードの数字を違うものに変えたり、景品に社長とご飯に行ける券などを準備したり、いくつか面白い要素を混ぜ込んだルールにすれば、より盛り上がること間違いなし。
表彰イベント
対象人数: なし
実施時間:1時間〜2時間程
表彰イベントとはその名の通り、成績や業績向上など、企業へ貢献した社員を称えて企業から感謝を伝えるものです。表彰イベントは昔から多くの企業で実施されていますが、近年では少しユニークな内容で社員を表彰している企業もあります。
ユニークな表彰内容には、素敵な笑顔の人、縁の下の力持ちの人、ありがとうを多く集めた人といった、社内がハッピーになるものが多いです。是非自社だけの表彰内容を決めて、実施してみてください。
BBQ(バーベキュー)
対象人数: なし
実施時間:3時間程
BBQは定番の社内レクリエーションです。春から夏にかけて実施するイメージが強いですが、室内でも楽しめるBBQもあるため、1年中実施ができます。また参加者を社員のみだけでなく、家族や恋人の参加もOKにすると参加率が上がり、同時に仕事に対する理解も得られます。
社内行事でBBQを行う際は、いわゆる手ぶらBBQサービスを利用するのが手間がかからずおすすめです。
チームビルディングBBQは、企業のコミュニケーションイベントのために開発された手ぶらBBQサービスです。
機材の準備や火起こし、後片付けをお任せできるのはもちろん、春から夏までのシーズン中は関東を中心とした提携会場の予約代行も承ります。
ただBBQをするだけでなく、チームビルディング向けの簡単なアクティビティがプランに含まれているのがポイント!
マシュマロとビスケットをチームで協力して積み重ね、高さを競う「スモアタワー」など、BBQ中にカジュアルに楽しめるものなので、食事もアクティビティもどちらも満喫していただけます。
運動会
対象人数: 20人以上推奨
実施時間:3時間〜6時間
再注目されている社内運動会。昔は大企業が実施するイベントでしたが、近年では中小企業やベンチャー企業での実施が増えてきています。今の社内運動会は、「一体感・結束力」「社員同士の交流」「モチベーションアップ」などを目的に開かれ、種目もユニークなものが多く、普段体を動かさない人や運動が苦手といった人も楽しく参加できます。
チャンバラ合戦
対象人数: 10人以上推奨
実施時間:1時間〜3時間
チャンバラ合戦は、利き手にスポンジ製の刀を持ち、反対側の腕に命(カラーボール)を装着し、刀で相手の命を落とし合う、簡単で安全なとっても楽しいチームビルディングアクティビティです。老若男女問わず、小さな子どもからお年寄りまで幅広く遊んでいただけます。
また社員旅行の企画や社内研修にもお使いいただけます。
謎解き脱出ゲーム
対象人数: 1チーム5〜6名程
実施時間:1時間〜2時間程
謎解き脱出ゲームでは、1つの場所(開催内容によって異なります)に参加者が集まり、参加者が物語の主人公となって、物語のクリアを目指します。
チームを組んで、緊張感のある空間からの脱出を図るシチュエーションが特徴的で、屋内型で、体力と広いスペースが必要ないので、会議室・休憩室などで行うことができます。
脱出のための話し合いを通して自然とコミュニケーションを活性化することが可能です。また非日常の体験ができ、ゲーム性も非常に高いため、普段社内では見られない上司や同僚の顔が見られるきっかけにもなります。
戦国宝探し
対象人数: 1チーム4〜6名程
実施時間:1時間〜1時間半程
戦国宝探しは、宝の地図を読み解き、謎を解き明かして、宝がどこに隠されているのか探し出す周遊型のゲームです。チームで知恵を出し合って宝を探すため、コミュニケーションが生まれ、今後の話題作りにつなげられます。
宝探しのストーリーは周遊する地域の戦国時代頃の歴史や文化が元になっているので、ストーリーを通して地域のことをより深く知ることができます。
社内レクリエーションの成功事例
以下では、社内レクリエーションの成功事例を2つ紹介します。
グルメチキンレースゴチバトルONLINE
グルメチキンレースゴチバトルONLINEは、4品の高級料理を実食し、値段を予想するレクリエーションサービスです。個別配送、オンラインでの実施が可能ですが、リアル社内イベントとして行うこともできます。
グルメチキンレースゴチバトルONLINEは、「おいしい料理を食べること」、「コミュニケーションを取りながら和気あいあいと楽しめること」の2点から、アイスブレイクに最適です。一部の離島などを除く日本全国に配送できるため、リモートワークでコミュニケーションが不足している際にも、オンラインで関係構築を図れます。
グルメチキンレースゴチバトルONLINEに興味のある方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。
事例記事:忘年会でゴチバトル!日本ナショナルインスツルメンツ株式会社様にて「グルメチキンレース ゴチバトルONLINE」を開催しました! | IKUSA.JP
リモ謎
リモ謎は、謎解きをしながらコミュニケーションをとり、チームで協力して共通の目標に向かうため、アイスブレイクやチームビルディングになることを期待できます。また、独自開発のリモ謎システムを活用し、オンラインでも本格的な謎解き体験ができるため、非日常的な体験を通じて楽しみながら盛り上がれることも特徴です。
リモ謎に興味のある方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。
事例記事:レクリエーションに最適!ファミリーマートユニオン関西第2支部様でリモ謎を実施させていただきました | IKUSA.JP
まとめ
いかがでしたでしょうか。社内レクリエーションはとりあえず実施するのではなく、明確な目的を持ち、その目的を達成できる企画を練る必要があります。
全社員が参加したくなるような社内レクリエーションを実施し、社員と企業の成長につなげられるようにしていきましょう。
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