グループワークのテーマやお題をタイプ別にご紹介!
目次
企業の社内研修や採用面接などで用いられるグループワーク。企業や社会が抱えている問題について討論し、解決するまでの過程やその結果を評価する方法として、多く取り入れられています。
しかし担当者が悩みがちなのが、グループワークのテーマ(お題)についてです。実用的な解決手段を導き出せるような、多様的で複合的な課題を用意しなくてはいけません。
今回はそんなグループワークのテーマについて、タイプ別にご紹介していきます。
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グループワークとは
グループワークとは、主に企業の採用活動や社内研修などにおいて用いられる選考方法、もしくはワーク形式のことを指します。
参加者を数人ずつのグループに分け、あらかじめ設けられたテーマに沿ったディスカッションをした上で最終的な結論や成果物を発表させるという形式で行われます。一般的には5〜6人程度で1グループとなり、ディスカッションの所要時間は3〜40分程度であることが多いですが、もちろん状況に応じて各条件は調整することができます。
例えば企業の採用面接での志望者の選考や、社内研修での社員の教育、チームビルディングなどに活用されることが多くなっています。評価基準や身につくスキルとしては、チーム内で協調性を発揮できるかというコニュニケーション力や、チームの指揮を執ることができるかどうかというリーダーシップなどが挙げられます。全ての人が同様のスキルを発揮しなくてはいけないわけではなく、それぞれの性格や特性によって自分が発揮すべきスキルを見極めていく必要があるでしょう。
こちらの記事ではグループワークの概要をさらに詳しく説明しています。ご興味がある方はぜひご覧ください。
グループワークとは?ポイントやグループディスカッションとの違いをご紹介!
グループワークのタイプについて
グループワークには、その形式によって3種類のタイプがあります。
以下でそれぞれ詳しく解説いたします。
協力系グループワーク
協力系のグループワークとは、与えられた課題をみんなで解決するというグループワークです。
課題を解決するためには、メンバー同士でコミュニケーションを取り、団結し、戦略を立てて実行する必要があります。リーダーシップを取る人、戦略を立てるのが上手い人、みんなの話をまとめるのが上手い人などなど個人と個人の得意を組み合わせて初めて課題を解決することができます。
グループワークを通して自然と個人の強みや思考性を知ることができるため、チームビルディングにも最適です。
作業系グループワーク
作業系のグループワークとは、与えられたテーマに即した制作物を作るという課題が与えられるグループワークです。
「制作物を作る」とはいえ、グループワークでの制作は個人の制作スキルを評価する場ではありません。制作物自体ももちろん評価対象ではありますが、それよりも完成までの過程やグループ内での協調性などが重要になります。
作業系グループワークの作業時間はやや短めに設定されることが多く、作業の段取りや的確な役割分担、効率のよい進行などが求められます。その中でリーダーシップを活かして全体の制作の指揮をとったり、限られた時間の中で完成させられるような段取りを組んだりなど、参加者はあらゆる形で自分の強みを出すことができます。
プレゼン系グループワーク
プレゼン系のグループワークとは、テーマに沿ったディスカッションによってグループとしての考えを定め、それをホワイトボードや模造紙などにまとめて全体にプレゼンするグループワークです。
作業系のグループワークが完成までの過程を重視されるのに対し、プレゼン系のグループワークの場合はプレゼンそのものが重視されることが多くなります。とはいえディスカッション→プレゼンという一連の流れを行うワークであるため、グループ内で出した結論に対して論理的な説明ができるかどうかがポイントとなります。
また、プレゼン系の中にもいくつかの種類があります。ここで少しご紹介しておきます。
課題解決型
課題解決型のグループワークは、明確に答えを出すことができない課題や問題をお題として行われます。「どのように課題を解決するべきか」という論点になるため、参加者は自由に発言をしていくことが可能です。
議論に正解がないことから主張が分かれやすく、意見がまとまらない状態になってしまうことも多いです。それを防ぐためにリーダー役がどのように取りまとめるのか、またフォロワーの姿勢や全体的な議論に進め方について評価をすることができます。
具体的には、議論に率先して取り組む主体性や、ほかの参加者の意見を取り入れて客観的な視点を持つことのできる状況把握能力、新しい価値観を提案する想像力などを評価することが可能です。
選択型
選択型のグループワークは、あらかじめいくつかの選択肢を挙げて選択肢の中から最適なものを選んだり、順番付けをしたりする方法です。選択型と同じように明確に答えを出すことができないお題が設定されることが多いです。選択肢は2つから複数までさまざまです。
優先順位をつけていくために参加者がどのような点を重視してどのような点を切り捨てるのか、価値観や取捨選択能力を見ることができます。また自分の価値観を他者に伝えることのできる論理性や発信力、まら他者の意見を理解する柔軟性や傾聴力を見ることもできます。
企業活動においてもあらゆる状況で選択しなくてはいけない場面に出会います。そのため、最善の選択をできる人材を評価することができる点がメリットです。
参考:グループワークの面白いテーマ20選!タイプ別に紹介 | あそぶ社員研修
【タイプ別】グループワークのテーマ例
ここからは、実際にグループワークで使えるテーマ例をタイプ別にご紹介していきます。
協力系グループワークのテーマ
ロケットPDCAチャレンジ
ロケットPDCAチャレンジは、IKUSAの「PDCA研修」の中で行うアクティビティです。チームで協力し、低コストで遠くまで飛ぶロケットを作ります。
ミニゲームで「資金」を集めて「部品」を購入、それを組み合わせてロケットを作り、発射テストを行うという流れを、発射テストの結果を受けて部品の組み合わせを変えながら繰り返します。トライアンドエラーを繰り返すことで、PDCAサイクルを自然と身に付けることができます。
話し合う場面も多いため、チームビルディング効果も期待できます。
合意形成研修コンセンサスゲームオンライン
コンセンサスゲームは物語を通して複数人で合意形成をする過程と要点を実践しながら学べるワークショップです。設定されたいくつかのルール(「相手の意見を否定しない」「多数決はしない」「直感で物事を決めない」など)を順守してゲームを進めることで、ビジネスにおける「コンセンサスを得ることの難しさ」「コンセンサスを得るための工夫」などを体感的に学べます。
物語が「互いが協力せざる得ない構造」になっているため、自然と参加者同士のコミュニケーションが活発になり、参加者同士の議論を通して自分と他人の考え方や価値観の違いを知ることができます。また、一つのゴールに向かって協力することで、チームビルディングにもつながります。
リモ謎
リモ謎は、大人数参加型の謎解き脱出ゲームです。ビデオチャット通話を使い、チームで協力をしながらストーリーに沿った謎を1時間〜1時間半の間に解き、脱出を目指します。チームで協力し合わないと解けない謎によって、チーム内でのコミュニケーションが多く発生します。チームビルディングを目的としたワークショップにも利用可能です。
作業系グループワークのテーマ
紙とハサミで創作タワー
非常にシンプルなテーマで、紙とハサミを使ってより高く積み上げ、タワーを作るというゲーム的なものになります。
紙やハサミはどんな人でも子供の頃から馴染みのあるものですが、それを使ってタワーを作るとなると、なかなかすぐにイメージできるものではありません。そのため得意や不得意がなく、また皆がその解決方法を知らない状態から始めることができます。
このようなゲームでは、一人がリーダー役となってリーダーシップをとりゲームを進行していくことが望ましいと思われがちですが、実際には全員で意見を出し合いながら解決策を見出していくことが有効な手段です。
パズルで地図を作る
参加者にはそれぞれ、道の描かれたパズルのピースが配られます。配られたピースはそれぞれ配られた人のみが見ることができ、ほかの人に見せることはできません。ほかの参加者には口頭で自分のピースにどのようなものが描かれているかを伝えながら、時間内に地図を完成させるというワークになります。
このワークの場合、あらかじめ全員にパズルのピースが与えられ、それぞれが自分のピースに描かれたものを全体に伝えなくてはいけないため、必然的に参加者全員が発言しなくてはいけない状況を作ることができます。
自分の価値観や意見をいかに相手に理解させるかというグループワークとはやや趣旨が違い、グループ内での協調性や円滑なコミュニケーション能力を評価することができます。
また制限時間内に完成させる必要があるため、時間配分も一つの重要な要素となります。作業に没頭しすぎることなく、視野を広くして作業にあたることができるかを見ることも可能です。
プレゼン系グループワークのテーマ
「あなたがもし無人島へ行くなら」
グループワークでもよく用いられるのが、「無人島」を題材にしたテーマです。「無人島へ行くなら何を持っていくか」「無人島へ行くなら誰を連れて行くか」など、同じ「無人島へ行くなら」という仮定でもあらゆるテーマで行うことができます。
「無人島」をテーマとしたグループワークでは、参加者は必然的に優先順位を考えることになります。何を選び何を諦めるか、取捨選択能力を見ることができ、各参加者の判断や決断の基準、また性格なども分かります。そのほか、他者の意見を取り入れる傾聴力や意見をまとめるリーダーシップなども注目すべきでしょう。
〇〇を知らない人に〇〇を説明する
本来なら知らない人などいないような物事を知らない人がいると仮定して、説明する方法を考えさせるというテーマです。予想外の質問にどのように対応することができるかを見ることができます。
このようなテーマは企業で行われるグループワークで頻繁に用いられます。企業ごとにオリジナルのテーマを作りやすく、また社会人に必要な基本的なコミュニケーション能力や説明能力を見ることができるため、非常に有意義なテーマです。
お題となる物事の例としては、例えば「太陽」や「雨」、「夏」など普通に生きていれば知らない人がいないようなごく当たり前のものが挙げられます。これまでの自分の考え方や価値観を見直す機会にもなるため、参加者としても面白いテーマになるでしょう。
会社のキャッチコピーを考える
企業のキャッチコピーを考えさせるというテーマも、頻繁に用いられます。企業理解度を確認することができ、同時に創造性評価することができます。
参加者にとってはやや難しく、またやや気負いしてしまいそうなテーマですが、決して難しく考えすぎないようにさせることが大切です。実際に企業で使うキャッチコピーを考えるわけではないことはあらかじめ周知しておきましょう。
考えるキャッチコピーには人柄が出ます。明るめのポップなものを出す人もいれば、真面目で壮大なものを出す人もいるでしょう。また就活生や若手社員を対象にしたグループワークの場合、フレッシュな意見が出てくることにも期待ができます。
タイムマシンに乗るとしたら過去へ行くか、未来へ行くか?
現代ではありえない、空想の話を前提としてイメージさせるテーマも採用されることが多いです。タイムマシンは未だ実現されていない空想上のものですが、あらゆる物語に登場するものでほとんどの人が知っているため、テーマとして設定することができます。
選択型のグループワークとなり、参加者がそれぞれメリットやデメリットを挙げ比較することで、合理的な思考力を評価することができます。
このテーマは参加者としても考えるのが面白く、積極的な議論を期待することができます。ただし夢のような話だけに、メリットだけではなくデメリットも提示した上で議論するように注意しなくてはいけません。
まとめ
今回はグループワークのテーマやお題をタイプ別にご紹介してきました。
グループワークでは、テーマを設定した上で参加者にディスカッションをさせる必要があります。いかに有意義なテーマを設定できるかどうかで、グループワーク自体の意味や効果も異なってくるため、テーマ選びは非常に重要でしょう。
ここでご紹介したものをそのまま使ってもよし、また少しアレンジを加えて使ってみてもよいかもしれませんね。
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