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社会人基礎力とは、「前に踏み出す力(主体性・働きかけ力・実行力)」「考え抜く力(加太発見力・計画力・創造力)」「チームで働く力(発信力・柔軟性・傾聴力・状況把握力・規律性・ストレスコントロール力)」の3つの能力のこと。現代を生きる社会人に企業が求める基本的な能力を指します。この社会人基礎力は、本人の努力だけで向上できるものではありません。本人の努力を後押しできるよう、企業がサポートする必要があります。
近年は「グループワーク」として、社会人基礎力の向上を狙う機会を設けるケースが増えてきました。
そこで、今回は社会人基礎力を高めるためのグループワークについて紹介。グループワークとして取り入れるメリットや、グループワークにおすすめの内容を解説しています。
従業員の社会人基礎力向上を目指したいと考えている人事担当者やイベント担当者は、本ページを参考にしながら自社に合ったグループワークを探してみてください。
こちらの記事では社会人基礎力について詳しく解説しています。ご興味がある方はぜひご覧ください。
社会人基礎力とは?概要や鍛え方、企業が導入すべき企画6選
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社会人基礎力の向上を期待できるグループワーク
社会人基礎力の向上には、グループワークの導入が効果的です。
グループワークでは、特定のテーマや課題について考えたり作業をしたりするだけではなく、グループメンバーとのコミュニケーションも必要です。「自分の意見を伝える」「相手の意見を受け入れる」「集まった情報から最適なものを選ぶ」などは社会人基礎力として求められる能力。グループワークでは、他社とのコミュニケーションを取りながら、社会人基礎力の向上を目指します。
社会人基礎力は、単純に従業員各個人のスキルが高まればいいというものではありません。他の従業員との繋がりにも重きを置き、お互いに情報を交換しながら、課題解決や新たな価値の創造などへ目指す必要があるのです。
グループワークであれば、従業員全体の社会人基礎力を向上できるため、企業の取り組みとしておすすめできます。
参考:社会基礎力とは?構成要素や必要性、高めるために必要なこと | あそぶ社員研修
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社会人基礎力向上のためにグループワークを取り入れるメリット
社会人基礎力向上のためにグループワークを取り入れることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、グループワークを社会人基礎力向上の手法として取り入れるメリットを解説します。以下を参考にしながら導入を検討してください。
コミュニケーションを促進できる
社会人基礎力を鍛えるにあたってグループワークを取り入れるメリットは、コミュニケーションを促進できることです。グループワークは考えたり作業したりするだけではなく、コミュニケーションも活発になります。「意見を交換する」「反論する」「主張する」といったアクションだけでなく、「何を伝えるかを考える」「どう伝えるかを考える」など、さまざまなプロセスを踏んでいきます。グループワークのコミュニケーションでは、社会人基礎力向上に必要なさまざまな能力を向上することに繋がるのです。グループワークを通してコミュニケーションを促進することは、従業員のスキルアップに繋がるでしょう。
さまざまな意見・考え方を吸収できる
社会人基礎力の向上のためにグループワークを取り入れることで、さまざまな意見や考え方を吸収できます。
普段の業務では、基本的に自分の考えを軸にして作業を進めたり、上司から指示された通りに仕事をこなしたりしていくことがほとんど。
しかし、グループワークを行うことで、参加者同士が自由な発想をしやすくなり、自分では思いつかないアイデアに触れる機会になるでしょう。
他人の意見や考え方に触れることは、本人の考え方を柔軟にしたり、多様性を受け入れやすくなったりするものです。柔軟な対応力や多様化への対応は社会人として重視されている部分。グループワークをきっかけに向上できるのは企業にとって魅力でしょう。さまざまな意見・考え方に触れる機会を増やし、従業員のスキル向上を目指してください。
参考:グループワークの面白いテーマ20選!タイプ別に紹介 | あそぶ社員研修
社会人基礎力向上でおすすめのグループワーク11選
社会人基礎力の向上に効果的なグループワークとして、具体的にどんな取り組みを取り入れればいいのかわからないという方は少なくありません。
ここからは、社会人基礎力向上におすすめのグループワーク11選を紹介します。「考える力」「コミュニケーションの力」「行動する力」など、社会人基礎力向上に繋がる取り組みを探している方は、以下の企画を参考にしてみてください。
チャンバラ合戦
主体的になって行動を起こしたり、チームの一員として積極的に戦略を考えたりするなど、社会人基礎力を構成する要素を幅広くカバーしているのが、株式会社IKUSAの「チャンバラ合戦」です。
使用するのはスポンジ素材の柔らかい刀と、磁石で腕にくっつけるボールのみ。敵のボールを刀で落とし合うというシンプルなチャンバラ合戦です。
チームが勝利を掴むために、合戦前に軍議を行ったり、反省会を取り入れたりするなど、ビジネス要素が強いアクティビティ。楽しいだけではなく、社会人基礎力の向上を目指せます。
チャンバラ合戦には、チーム対抗で生き残った人数を競うルールや、代表者を打ち取ったら勝利となるルール、最後の1人になるまで戦い続けるバトルロワイヤルルールなどがあります。
「思考」「行動」を繰り返す体験ができ、社会人基礎力向上のグループワークに最適です。
サバ研
サバ研は、株式会社IKUSAが運営しているサバイバルゲーム。フレームワーク「OODALOOP」を体験できる研修として、多くの企業で導入されています。
ベースはよく知られているサバゲーと同じで、エアガンやレーザー銃を使ってチームの勝利を目指します。しかし、単純に戦うだけではなく、臨機応変な対応力や展開がわからないなかでの意思決定なども必要。リーダーシップを高めたり、柔軟な対応力を身に付けたりできるので、社会人基礎力向上の手法として人気を集めています。
社会人基礎力を実践形式で鍛えられるうえに、レクリエーション感覚で楽しめるので、社内イベントとしてもおすすめです。
「撃たれたときの痛みが不安」「女性の参加者が多い」などの場合は、エアガンではなくレーザー銃の採用がベスト。レーザーが当たるとセンサーが感知して知らせるので、怪我なく安全に実施できます。
マーダーミステリー研修
マーダーミステリー研修は、株式会社IKUSAが提供するグループワークの一つです。さまざまなストーリーがあるマーダーミステリーですが、同じストーリーを複数回遊べないという特殊なアクティビティが人気を集めています。
マーダーミステリーのメリットは、コミュニケーションがベースである点と、真実を探っていくための思考力が必要な点。「犯人を探っていく」「自分が犯人であることをバレないように嘘をつく」など、各参加者に与えられた役割を担ってコミュニケーションを重ねていきます。
マーダーミステリーを通して体験できるのは、考え抜くこととチームで動く体験。さらに、前に踏み出すための行動力です。
推理を楽しみながら社会人基礎力を向上できるので、ぜひマーダーミステリー研修を検討してみてください。
他己紹介
他己紹介は、他人を紹介するアイスブレイクゲームの一つです。自己紹介は自分を紹介しますが、他己紹介は自分以外の人を紹介するので、「どんな人なのか」「何がアピールポイントとなるのか」などを探っていかなければなりません。2人1組となって一方が相手に質問していき、紹介する内容を決定します。他の参加者の前でペアとなった相手についてしっかりと紹介できればクリアです。ここでは、質問を重ねる「働きかけの力」や、相手の言葉に耳を傾ける「傾聴力」などを身に付けられます。
バースデイライン
準備不要で手軽に始められるグループワークであるのが「バースデイライン」です。
バースデイラインとは、多数の参加者が1月1日から12月31日までの誕生日順に一列に並ぶグループワークのことです。一見簡単そうですが、「一切発言してはいけないこと」がルールなので、身振り手振りで表現しなければなりません。
発言せずにコミュニケーションをとって、誕生日順に並ばなければならないのが特徴。社会人基礎力を構成する「状況把握力」「柔軟性」「働きかけ力」「実行力」などの向上を期待できます。
無事に全員一列に並べたら、先頭から順番に自分の誕生日を言っていきます。きちんと順番通りに並べていればバースデイラインはクリアです。
ビブリオバトル
ビブリオバトルとは、特定の本を紹介し合うというグループワークです。
参加者が各自お気に入りの本を持ち寄って、本の魅力を伝えたり、書評を楽しんだりします。本を的確に紹介・書評しなければならないため、きちんと本を読みこんで内容をインプットしなければならないのが特徴。さらに、本の魅力を見極めて「どの情報を発信すべきか」「どのように伝えるべきか」などを考える必要があります。
社会人基礎力における「計画力」「発信力」「主体性」「実行力」を向上でき、社会人としてのスキルアップを期待できます。
ペーパータワー
ビジネスゲームとして人気を集めているペーパータワーは、社会人基礎力の向上を期待できる取り組みです。
A4サイズの用紙をなるべく少ない数で高く積み上げることが目的。個人戦やチーム戦など、さまざまな形で導入できる点が魅力です。
ペーパータワーで得られる効果は、状況把握力や実行力、計画力、課題発見力などが挙げられます。失敗したり、成功したりする工程を繰り返しながら、高く積み上げていくので粘り強く取り組む姿勢も身に付くでしょう。
レゴ
子どものおもちゃとしておなじみのレゴは、社会人基礎力の向上を期待できます。
特定のテーマを設定し、参加者が各自自由な発想で組み立てます。難しいルールはありませんが、ブロックだけで自分のイメージを形にしなければならないのが、苦戦するポイントです。
レゴでは創造力を培うとともに、お互いの作品を見ながら新たな価値観・考え方に触れるといった経験ができます。「車」というテーマであっても、色や形、大きさ、車体などは人それぞれ異なるもの。価値観の違いを体感できるのがレゴの魅力です。
ジャングルサバイバル
ジャングルサバイバルは、オンラインで実施する、論理的な思考を促し、社会人基礎力の向上をサポートするグループワークです。
ジャングルのクルージング中に船が大破したというストーリーに沿って、生きて村にたどり着くために数ある選択肢に優先順位をつけていくというルールです。参加者同士で話し合いながら、全員が納得したうえで優先順位をつけていくことが求められます。
ジャングルサバイバルは、コンセンサスゲームであり、合意形成を目的としたアクティビティです。そのため、参加者のなかに妥協している人がいる場合はクリアとなりません。
全員が合意しているかを確認したうえで、選択肢を選んでいくことが大切です。
伝言ゲーム
誰もが一度は経験したことがある伝言ゲーム。社会人基礎力を向上するためのグループワークとして導入できます。
前の人から聞いた内容を正しく覚えて、次の人に伝えるというシンプルなゲームですが、傾聴力や規律性を体感できるのが特徴。また、次の人が覚えやすいように工夫しながら伝えるなど「主体性」「働きかけ力」「発信力」も向上も期待できます。
「チームで働く力」を学ぶうえで、伝言ゲームは効果的なグループワークです。
PDCA研修「ロケットPDCAチャレンジ」
「ロケットPDCAチャレンジ」は、IKUSAの「PDCA研修」の中で行う「低コストかつ遠くまで飛ぶロケット」を作るアクティビティで、楽しみながらPDCAサイクルを身につけられることが特徴です。ゲームは以下のように進行します。
- チームに分かれ、ミニゲームで「資金」を集める
- 「資金」で「部品」を購入する
- 「部品」を組み合わせてロケットを作り、発射テストを行う
- テストの結果を分析し、部品の組み合わせを考え直す
- 1~4の流れを繰り返す
- できる限り低コストで遠くまで飛ぶロケットを作る
数千通りある「部品」の組み合わせ方の中から、試行錯誤を繰り返してよりよいものを探していくことで、自然とPDCAサイクルを実践できるようになっていきます。また、アクティビティ後にはPDCAサイクルに関する講義もあるため、学んだことをしっかり定着させることができます。
まとめ
社会人基礎力は、ビジネスパーソンにとって必須のスキルです。とくに、現代は臨機応変な対応力や、主体性のある行動力などが重要視されています。社会人基礎力を身に付けてもらうには、企業が積極的に働きかけて従業員の社会人基礎力向上を目指していく必要があります。
グループワークとして取り組みを始めてみたいと考えている方は、今回ご紹介した内容を参考にしながら、さっそく計画を立ててみてはいかがでしょうか。
IKUSAでは社員研修におすすめの体験型イベントを企画・運営しています。ご相談は無料です。内容が固まっていなくてもお気軽に「やりたいこと」をお聞かせください。
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