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近年、さまざまな場面で耳にすることが増えた「社会人基礎力」。現代のビジネスパーソンに求められるスキルとして、多くの企業が注目しています。
従業員一人ひとりの社会人基礎力は、結果的に企業の生産性やパフォーマンスの向上に繋がります。そのため、企業は従業員の社会人基礎力に目を向け、向上を図れるように取り組むことが求められています。
今回は社会人基礎力における基本的な概要から鍛え方、導入すべき取り組みの企画に至るまで、幅広く紹介します。
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社会人基礎力とは
社会人基礎力とは、社会人が仕事をこなすにあたって必要な力のこと。仕事に対して積極的に臨む姿勢や目の前の仕事をこなすだけではなく、会社に利益をもたらす考え方などを持つことが社会人基礎力の基本です。
目まぐるしく変化する時代において、必要な能力なので従業員の社会人基礎力が重視されています。
参考:社会基礎力とは?構成要素や必要性、高めるために必要なこと | あそぶ社員研修
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社会人基礎力を構成する要素と能力要素
社会人基礎力をより深く理解するためにも、以下の要素及び能力要素をチェックしていきましょう。
前に踏み出す力(アクション)
まずは、社会人基礎力を構成する3つの要素の一つ、「前に踏み出す力(アクション)」。
大きく以下の3つの能力要素に分けられます。
【主体性】
仕事や課題、問題などに対し、積極的にアプローチする力のこと。進んで物事をこなすだけではなく、どうしたら課題・問題を解決できるか、自分の軸を持って考えます。
【働きかけ力】
周囲の人を巻き込んで仕事をする能力。同僚に声をかけて新たなチャレンジを進めたり、お互いに協力し合いながら効率よく仕事を進めたりするうえで重要な力でもあります。
【実行力】
考えるだけではなく、実際に行動するための力。自分なりに目標や目的を明確にして、積極的かつ粘り強く継続する力を指します。
チームで働く力(チームワーク)
社会人基礎力を構成する要素の一つに「チームで働く力(チームワーク)」があります。働くうえで他人との支え合いは必要不可欠。そのためには、チームワークが重要です。
チームワークを構成するのは、以下の5つの能力要素です。
【発信力】
自分の考えや意見、気持ちなどを的確に周囲へ伝える能力。単純な報・連・相だけではなく、より高いパフォーマンスを目指して、反対意見を恐れずに発信できる力が求められます。
【柔軟性】
自分と相手の考え方、立場、価値観の違いを理解したうえで、柔軟に対応する能力。自分の考えを貫き通すのではなく、必要に応じて受け入れたり、妥協したりする際に役立ちます。
【傾聴力】
相手の話にしっかりと耳を傾けるために必要な力。単純に聞きっぱなしになるのではなく、相手が話しやすいような空気作りや配慮が重要で、相手の言葉を引き出す役割を担います。
【状況把握力】
自分の立場や役割を明確に理解するための能力。組織やチームで働くにあたり、自分がどのような状況にいるのかを理解することは大切。状況を理解したうえで、どのようなアプローチができるのかを考えます。
【規律性】
ルールや約束を守るための能力。会社の規則に則って仕事を進めたり、同僚や外部の人との約束(契約)をしっかり守ったりするなど、社会人として基本的な心構えでもあります。
【ストレスのコントロール力】
ストレスを感じる環境に遭遇しても、自分なりに考え方を変えたり、適切に対応したりするうえで重要な能力。ストレスを受け続けるのではなく、成長のチャンスと捉えて仕事をこなすことが求められるスキルです。
考え抜く力(シンキング)
考え抜く力(シンキング)も、社会人基礎力を構成する要素の一つ。会社の成長のヒントを掴んだり、現状の課題や問題を発見して解決へと導いたりするにあたって必要なものです。
考え抜く力(シンキング)を構成する要素は、以下の3つです。
【課題発見力】
正しく分析し、会社や自分、環境が抱えている課題を発見する能力。課題を発見するだけではなく、解決策を模索したり、周囲へ提案したりするなど、次のプロセスへの行動力も求められます。
【計画力】
「準備」の段階で必要な能力であり、見通しを持って計画する力を指します。適切なゴール設定も重要となるので、身につけることで幅広い面で役立ちます。
【創造力】
「モノ」ではなく「価値」や「思考」など目に見えないものを新たに作る力。従来のやり方に左右されることなく、自分のアイデアやひらめきを信じて解決策を見出すことに繋がります。
社会人基礎力において知っておきたい3つの視点
社会人基礎力において知っておきたいのが、新たに取り入れられた3つの視点です。
人生100年時代の社会人基礎力として求められるています。
学びについて
1つ目の視点は「学び」。
学びは大人になってからも継続するもの。社会人として何を学ぶかによって、会社にもたらす利益は大きく変動するものです。さらに「学ぶ」という向上心が、従業員自身のパフォーマンスを高めます。
学び続けることは、現役時代だけではなく退職後の人生にも影響。長寿化している日本において、必須の視点であると言えるでしょう。
統合について
2つ目は、「統合」という視点。前項で触れた学びのプロセスに目を向けた視点です。
単純に「学ぶ」と言っても、どのように学ぶのかは人それぞれ異なるもの。「経験を重ねること」「スキルアップすること」「キャリアを構築すること」など、社会人の学びはさまざまなプロセスを経て進んでいきます。
どのように学ぶかによって得られるものは違うだけではなく、その人の人間性にも作用します。有益な学習を重ねられれば、本人の強みとなるだけではなく、会社にとっても大きな力になるのです。
目的について
3つ目の「目的」は、自分の目標を達成したり、会社の目指すところへ向かったりするために、どのように行動するかという視点。
「目的」という視点では、目標達成に向けて一歩踏み出すための力、達成するまで粘り強く頑張るための力に関わってきます。
社会人基礎力を鍛えるには?
社会人基礎力の重要性を理解していても、「具体的にどのように鍛えればいいの?」と疑問を感じる方は多いです。
とくに、企業の人事担当者としては、従業員の社会人基礎力の向上には関心があると思います。
ここからは、今日からできる社会人基礎力を鍛える方法について紹介します。
常に日頃の生活と向き合う
社会人基礎力を鍛えるためには、常に日頃の生活と向き合うことが大切です。
向上心を持たず、ただ流されるままに生きているだけでは、社会人基礎力は向上できません。自分の得意なことを見つけたら「さらに伸ばすこと」を意識したり、不得意なことにおいては改善できるように努力したりすることが重要です。
毎日の生活が社会人基礎力を鍛えるための環境といっても過言ではありません。日頃から何気ない部分にも目を向けて、向上できる点を探す必要があります。
自己分析をする
社会人基礎力を向上するにあたって自己分析は必要不可欠です。
自分を客観視することで、至らない点や改善すべき点が見つかると同時に、自分の長所や魅力を発見することにも繋がるでしょう。結果的に、自身の強みと弱みを知る機会となるので、定期的に自己分析を促すことが大切です。
企業が従業員向けに自己分析できるワークシートを準備するなどして働きかけるのもいいでしょう。
上司が社員一人ひとりと向き合う
上司から部下への働きかけも社会人基礎力の向上に繋がります。
従業員自身が社会人基礎力を高めようと奔走していても、本人が気が付かない落とし穴があるかもしれません。また、上司の目線でしかわからない「本人の特徴・性質」などもあるはずです。
上司が社員一人ひとりと向き合い、個別に相談に乗ったり、本人のために適切な環境を整えてあげたりすることが社会人基礎力を高めます。
社会人基礎力は本人の努力だけではなく、上司による「育てたい」という気持ちも重要であることを忘れてはいけません。
社会人基礎力アップにおすすめの企画
社会人基礎力を向上するためには、企業側がさまざまな働きかけをする必要があります。
ここからは、社会人基礎力の向上が期待できるおすすめの企画を紹介します。「考える」「行動する」「主張する」など、必要なスキルを向上できる企画を見ていきましょう。
チャンバラ合戦
株式会社IKUSAの「チャンバラ合戦」は、社会人基礎力向上にぴったりの企画です。
チーム戦でチャンバラ合戦を行うのですが、事前にチームごとに戦略を立てたり、計画通りに敵チームを襲撃したりするなど、状況に応じて考える力が求められるのです。
使用する刀は、スポンジ状なので当たっても痛くありません。安全面に配慮して楽しめるアクティビティなので、安心して導入できます。
リモ謎
オンライン環境で社会人基礎力向上を目指すのであれば、株式会社IKUSAの「リモ謎」がおすすめです。
「リモ謎」は、Zoomなどのオンライン会議ツールを使って楽しむ謎解き脱出ゲーム。参加者同士で意見を出し合ったり、得意なジャンルをお互いに手分けしたりしながらクリアを目指していきます。
社会人基礎力で必要な「考える」「傾聴する」「発信する」など、さまざまなプロセスを体験できるのが特徴です。ゲームを通して社会人基礎力の底上げを期待できるだけでなく、自然とコミュニケーションの活性化も促され、チームビルディング効果も期待できます。
マーダーミステリー研修
社会人基礎力を養うにあたり、楽しくかつ新感覚で体験できるのがIKUSAのマーダーミステリー研修です。
マーダーミステリー研修は、既定のシナリオに沿って参加者同士でコミュニケーションを交わし、推理していくゲーム。参加者は各自与えられた登場人物になりきります。悪役を与えられた参加者は、自分の正体がバレないように発言し、他の参加者は犯人を突き止めるために周囲の発言に気を配ります。
コミュニケーションをベースとしながら、状況を判断して解決に導く力を養っていきます。
ロケットPDCAチャレンジ
「楽しさも欲しいけれど、しっかり学べる研修がしたい」という際には、講義とアクティビティがセットになっており、受講者が主体的に楽しく学べるIKUSAの社内研修はいかがでしょうか。ここでは、「PDCA研修」とその中で行う「ロケットPDCAチャレンジ」をご紹介します。
「ロケットPDCAチャレンジ」は、チームで協力して低コストで遠くまで飛ぶロケットを作ることを目指す中で、PDCAサイクルを身につけることができるアクティビティです。
- ミニゲームで「資金」を集める
- 「資金」で部品を購入する
- 部品を組み合わせてロケットを作り、発射テストを行う
- 結果を踏まえて部品の組み合わせを考え直す
アクティビティは以上の1〜4の流れを繰り返して進行し、最終的に最も低いコストで遠くまで飛ぶロケットを作ったチームが優勝となります。
アクティビティ後にはPDCAサイクルに関する講義を受けていただくため、学んだことをしっかり定着させることができることも特徴です。
コンセンサスゲーム
コンセンサスゲームは、ストーリー設定に基づいて与えられた選択肢に優先順位をつけていくだけというシンプルなゲームです。しかし、選択肢に優先順位をつける際には、参加者全員が納得していることが求められます。1人でも妥協している参加者がいれば、コンセンサスを得ていることにはなりません。自分の考えを主張したり、お互いの発言に耳を傾けたりしながら、合意形成を目指していきます。
IKUSAでは、オンラインでできるコンセンサスゲーム「合意形成研修 コンセンサスゲーム ONLINE」を提供しています。
ジャングルをテーマとした「ジャングルサバイバル」と、防災をテーマにした「帰宅困難サバイバル」の2種類のストーリーがあり、目的に応じてストーリーを選べます。オンラインイベントのプロが運営するため、安心して研修を依頼することができます。
ヒーローインタビュー
ヒーローインタビューは、アイスブレイクでも取り入れられる手軽なゲームです。
2人1組のペアを組み、ヒーロー役とインタビュアー役に別れます。インタビュアー役がヒーロー役に対してさまざまな質問を重ね、最後に全員の前でインタビュー内容を発表します。
単純な工程で完結するゲームですが、的確な質問やコミュニケーション能力、思考力などが必要。意外にも奥深い体験ができるゲームです。
まとめ
現代人において、社会人基礎力は必須のスキル。自ら考え、行動を起こしていくことは現代人に求められる能力です。
従業員の社会人基礎力の向上を目指したいと考えている方は、本ページを参考にしながら、適切な企画を取り入れてみてください。
IKUSAでは社員研修におすすめの体験型イベントを企画・運営しています。ご相談は無料です。内容が固まっていなくてもお気軽に「やりたいこと」をお聞かせください。
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