地域活性・観光周遊

アドベンチャーツーリズムとは?取り組み事例20選を紹介

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  • 観光プロモーション
更新日:2026.10.29

国土交通省観光庁のサイトによると、アドベンチャーツーリズムとは、以下の3要素のうち2つ以上で構成される旅行と定義されています。

  • 自然
  • アクティビティ
  • 文化体験

出典:アドベンチャーツーリズムの推進 | 消費拡大に効果の高いコンテンツの整備 | インバウンド回復戦略 | 観光政策・制度 | 観光庁

観光客の誘致、消費額の増加、満足度向上などの効果が期待できることから、近年注目を集めています。

本記事では、アドベンチャーツーリズムの取り組み事例20選を紹介します。

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観光庁が採択したアドベンチャーツーリズムの事例5選

まずは、観光庁が「令和3年度 アドベンチャーツーリズム等の新たなインバウンド層の誘致のための地域の魅力再発見事業」において採択した事業の中から、5つの事例をピックアップして紹介します。

1.Ringo meets Art -弘前りんご農園アートトリップ-

「Ringo meets Art -弘前りんご農園アートトリップ-」は、エヌ・アンド・エー株式会社が造成した体験プログラムです。青森県が全国生産量トップを誇る「りんご」と、青森県弘前市の弘前れんが倉庫美術館の「アート」を掛け合わせた、1泊2日の旅となっています。

夜の美術館でりんごの醸造酒(シードル)を飲む体験、りんごの木や果実を使ったサウンドインスタレーション、農園の見学など、さまざまな体験が用意されました。

2.日本を結ぶツーリング Grand Tour Musubi Japan 日本魅力再発見 -東京・埼玉・茨城・栃木編-

「Grand Tour Musubi Japan」は、株式会社Musubiが造成した、日本の魅力を再発見する長距離ツーリング商品です。2021年11月14日~16日にかけて、2泊3日の日程で開催されました。当日は天気にも恵まれ、多くのクラシックカー、ラグジュアリーカーのオーナーたちが、雄大な自然の中でドライブや交流を楽しみました。

以下のサイトでは、参加された方の感想や、旅の様子を映したムービーも紹介されています。

参考:Grand Tour Musubi Japan

3.日本独自のハードアクティビティ『沢登り』の磨き上げ・魅力発信事業

株式会社PLUS WILDは、日本独自のハードアクティビティである沢登りと、上質な宿を組み合わせたアドベンチャーツーリズムの商品を造成しました。

実施エリアは福井県の若狭町。若狭湾に面しているため、観光客の意識も海に向きやすい傾向があります。沢登りをコアコンテンツにしたのは、“それを山側に向かせたい”“山のアクティビティを磨き上げて滞在時間を長くしたい”という思いがあったからであると、代表取締役の村田浩道氏がインタビューで述べています。

4.アドベンチャーツーリズム推進による“飛騨地域”のリゾート化(ネイチャー・リゾート)事業

岐阜県の飛騨地域は、日帰りのオプショナルツアーが多く、長期滞在を誘引する商品が造成できていませんでした。この課題を解決するために、岐阜県アドベンチャーツーリズム推進共同体は、アドベンチャーツーリズムの商品の造成・販売を実施しました。薬草栽培文化やジビエ狩猟の世界を体験できるツアー、五色ヶ原の森のハイキング、上質な宿などを組み合わせたものとなっています。

5.日本最高峰の牡蠣生産地!オイスターアイランド九州

この事業は、東京・銀座でオイスターバーの経営などを行うOyster Company株式会社が、地元漁師と長い時間をかけて関係を築き、一次生産者なども巻き込みながら実現したものです。九州を「オイスターアイランド九州」とし、牡蠣を味わう、生産者から直接話を聞くなど、牡蠣にまつわるさまざまな学び・体験が得られるツアーとなっています。

「令和3年度 アドベンチャーツーリズム等の新たなインバウンド層の誘致のための地域の魅力再発見事業」において採択された事業は、ここまでに紹介したものを含めて全部で12件あります。詳しく知りたい方は、以下の観光庁のサイトをご覧ください。

出典:アドベンチャーツーリズムの推進 | 消費拡大に効果の高いコンテンツの整備 | インバウンド回復戦略 | 観光政策・制度 | 観光庁

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アドベンチャーツーリズムの取り組み事例15選

アドベンチャーツーリズムの体験プログラムや旅行・宿泊プランの提供、その他推進のための取り組みを実施している企業・団体は多数あります。ここからは、アドベンチャーツーリズムのさまざまな取り組み事例を紹介します。

6.隠岐アドベンチャーツーリズム

隠岐諸島の観光情報を発信しているサイト「隠岐の島旅」には、「隠岐アドベンチャーツーリズム」のページが用意されており、隠岐の豊かな自然や歴史、文化などの魅力を味わえる体験メニューが紹介されています。

<体験メニュー>

  • サイクリング
  • マリンアクティビティ(シーカヤック、SUPなど)
  • ハイキング・トレッキング

サイト内では、他にもさまざまな体験・アクティビティや、宿泊施設、モデルコースなども紹介されています。

参考:隠岐アドベンチャーツーリズム – 隠岐の島旅【公式】

7.阿寒アドベンチャーツーリズム

北海道の阿寒湖では、豊かな自然やアイヌの人々の文化を感じることができるさまざまな体験を楽しめます。以下は、その一例です。

KAMUY LUMINA(カムイルミナ)MOMENT FACTORY社が世界中で展開する体験型ナイトウォークです。そのエリアの自然や文化などを楽しめます。阿寒湖でも、ほぼ毎年開催されています。
イコロシアターアイヌの人々が暮らすアイヌコタンにあるシアターです。古くから受け継がれてきた古式舞踊や現代舞踊のステージを楽しめます。

阿寒湖のアドベンチャーツーリズムを推進する目的で設立された阿寒湖アドベンチャーツーリズム株式会社は、以下のサイトで他にもさまざまな情報を発信しています。

参考:阿寒アドベンチャーツーリズム

8.SDGsアドベンチャーツーリズム気仙沼

宮城県気仙沼市では、SDGsを学び、感じるアドベンチャーツーリズム「SDGsアドベンチャーツーリズム気仙沼」に取り組んでいます。気仙沼の観光情報サイト「気仙沼さ来てけらいん」では、気仙沼の自然や文化を楽しみながらSDGsを学べるさまざまなアクティビティやツアーが紹介されています。以下は、その一例です。

  • 大島の自然を満喫できるシーカヤック体験
  • 岩井埼での塩づくり体験
  • 気仙沼ベイクルーズ遊覧船
  • 星空ツアー など

参考:SDGsアドベンチャーツーリズム気仙沼 | 【公式】気仙沼の観光情報サイト|気仙沼さ来てけらいん

9.京都府アドベンチャーツーリズム

京都府ではアドベンチャーツーリズムを推進しており、京都府観光連盟の公式サイトでは、アドベンチャーツーリズムのPR動画や、おすすめのコースが紹介されています。

<おすすめコースの一例>

美山の里山文化に触れるコース美山の里山で、しめ縄づくりや「かやぶきの里」の散策を楽しめるコース。
亀岡で味わう京都のものづくり体験コース亀岡で、ミニすだれの制作や箸作り体験、クラフトジンの製造現場見学などを通して、ものづくりを学べるコース。
五感でととのう京の里山体験コース南丹市園部の里山で、そば打ちやハチミツ体験、座禅体験など、心身が整うさまざまな体験を楽しめるコース。

参考:京都府アドベンチャーツーリズム | 京都府観光連盟公式サイト

10.琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地 守山

滋賀県守山市では、「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地 守山」の実現に向けて、官民連携でさまざまな取り組みを実施しています。以下は、その一例です。

Moriyama Lake Hack琵琶湖岸エリアや立地企業の課題を解決するための技術・アイデアを全国から募集し、優れた事業を採択する取り組み。
琵琶湖岸オープンカンパニーツアー地元の中高生や市内外企業が守山市湖岸エリアの事業者の現場を訪問し、地域の課題や可能性を学ぶツアー。

「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地 守山」の実現に向けた取り組みは、以下のサイトで発信されています。

参考:琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地―守山|Moriyama, Adventure Tourism Starts Here

11.「湖の森 中島ウォークツアー付き」宿泊プラン

北海道有珠郡壮瞥町壮瞥温泉にある施設「洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌」では、有名なパワースポットである中島の手つかずの自然を体感できる、ウォークツアー付きの宿泊プランを販売しています。チャーターボートで中島に渡り、3時間ほどかけて散策コースを歩くツアーです。

「洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌」は、アドベンチャーツーリズムの拠点としてオープンした施設です。他にも季節ごとに、さまざまなアクティビティを提供しています。以下は、その一例です。

  • フィッシングポンド フィッシングオプションプラン
  • ジオパーク 洞爺湖の絶景を楽しむSUPツアー
  • スノーモービル&スノーラフティング体験 など

参考:アドベンチャーツーリズム | 洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌 | 北海道のホテル

12.高千穂神の山を神職と登る神話トレッキング

宮崎県高千穂のアウトドア振興を目的に設立された高千穂アドベンチャーツーリズム協議会は、1日一組限定のトレッキングツアー「高千穂神の山を神職と登る神話トレッキング」を行っています。数多くの神話や伝説の舞台にもなっている高千穂の山々を、神職のガイドで楽しむことができる体験プログラムです。

所要時間は約3時間、催行人数は2~8名(※中学生以上)となっています。

参考:高千穂神の山を神職と登る神話トレッキング | おすすめツアー体験 | 高千穂町観光協会【公式】 宮崎県 高千穂の観光・宿泊・イベント情報

13.福岡まち歩き「クイズで旅する大人の修学旅行」

福岡まち歩き「クイズで旅する大人の修学旅行」は、福岡市博多区にあるクイズ制作・PR会社の株式会社THE QUIZ TEAMが主催するツアーです。JR博多駅をスタート地点とし、祇園や中洲、天神・警固神社など約25のスポットを、約30問のクイズを解きながら巡ります。

株式会社THE QUIZ TEAMのクイズツアーは、アドベンチャーツーリズム、さらにアンダーツーリズム(穴場・ローカルな場所への旅行)の概念が取り入れられており、課題解決につながる設計となっているのが特徴です。

参考:福岡の楽しさ倍増!株式会社THE QUIZ TEAMが福岡の魅力を未知へ導く!知識ゲームが巻き起こす新しい旅のスタイル | 株式会社THE QUIZ TEAMのプレスリリース

14.縄文Well-beingを実感するアドベンチャー体験

一般社団法人かなぎ元気村は、青森県の奥津軽をマウンテンバイクで走り、森林浴や縄文文化を満喫するツアーを開催しています。2025年5月の大型連休明けから11月下旬まで開催された1泊2日の「奥津軽縄文Well-being滞在プラン1泊2日(春・秋)」は、観光庁のサステナブルな旅アワードで特別賞を受賞しています。

参考:特別賞・縄文Well-beingを実感する 奥津軽縄文Well-being滞在プラン1泊2日(春・秋)|サステナブルな旅アワード |国土交通省

また、2026年は5月16日~11月15日まで、少し険しい道をE-MTBやファットバイクで走る「奥津軽アドベンチャーグラベルライド」が行われています。

参考:奥津軽アドベンチャーグラベルライド – 一般社団法人 かなぎ元気村

15.南の島の洞くつ探検

「南の島の洞くつ探検」は、沖縄県南城市にある施設「おきなわワールド」の、夏限定のアドベンチャーツアーです。2026年は、7月18日~9月30日まで開催されていました。アドベンチャーツーリズムという言葉が聞かれるようになるよりもずっと前の、1986年にスタートしたものです。

玉泉洞は、全長5,000m、鍾乳石100万本以上を擁する、国内最大規模の鍾乳洞です。その未公開エリアを、ケイビングインストラクターと一緒に探検できるツアーとなっています。鍾乳洞ならではの美しい景観を楽しめるだけでなく、運が良ければ亜熱帯に生息する珍しい生きものたちにも出会える可能性があります。

参考:南の島の洞くつ探検 / おきなわワールド

16.十和田奥入瀬タイムトラベルアドベンチャー

「十和田奥入瀬タイムトラベルアドベンチャー」は、青森県十和田市にあるリゾートホテル「奥入瀬渓流ホテル by 星野リゾート」で開催された、アドベンチャーツーリズムのツアーです。開催期間は、2026年5月7日~7月17日の木曜日または金曜日からの2日間で、以下のような体験が用意されました。

  • 十和田湖を自ら漕ぐ「十和田湖プライベートカヌーツアー」
  • 十和田湖の1,000年にわたる信仰や歴史を体験する「神秘の十和田湖参詣ツアー」
  • 渓流コンシェルジュの案内で巡る「奥入瀬タイムトラベルウォーク」

参考:【奥入瀬渓流ホテル】国立公園の壮大な自然に隠れた、約20万年のディープ・ストーリーを紐解き知的好奇心を満たす「十和田奥入瀬タイムトラベルアドベンチャー」新登場 | 星野リゾートのプレスリリース

17.軽井沢バードウォッチングステイ

「軽井沢バードウォッチングステイ」は、長野県軽井沢町にある宿泊施設「星のや軽井沢」で、2026年4月15日~5月31日まで開催されていた、アドベンチャーツーリズムのプログラムです。野生動植物の調査や自然観察ツアーを行うピッキオと共同で開発したもので、以下のような体験が用意されました。

  • 国設「軽井沢野鳥の森」で、専門家と一緒に野鳥を観察
  • 秘蔵レコードに録音された半世紀前の野鳥の声と、現代の野鳥の声を聞き比べ
  • 鳥のさえずりを楽しみながらの朝食 など

参考:【星のや軽井沢】日本屈指の探鳥地、国設「軽井沢野鳥の森」を専門家と巡る「軽井沢バードウォッチングステイ」開催 | 星野リゾートのプレスリリース

18.縄文アドベンチャーツーリズム

2025年11月1日~2日にかけて、新潟県糸魚川市美山公園内にある長者ヶ原遺跡公園で、「縄文アドベンチャーツーリズム」が開催されました。北陸最大級の縄文遺跡で、以下の3つのアクティビティを通じて縄文文化を体験できるプログラムとなっています。

縄文キャンプ竪穴住居エリア、学習広場エリアでキャンプをしながら縄文体験ができる。
縄文トレッキング糸魚川長者ヶ原遺跡周辺を散策し、焚き火の材料や湧き水の採取などを通じて生きる術を学ぶ。
縄文土器づくり学芸員の監修のもと、縄文土器を作る。

参考:「縄文アドベンチャーツーリズム」を北陸最大級の糸魚川長者ヶ原遺跡公園で開催 | 糸魚川商工会議所のプレスリリース

19.アドベンチャーツーリズム推進のためのファムツアー

宮崎県の公益財団法人宮崎県観光協会は、アドベンチャーツーリズムによるインバウンド誘客促進のために、ファムツアーを開催しました。ファムツアーとは、観光誘客を目的に、旅行会社などを招請して体験や視察をしてもらう取り組みのことです。県北コースにはカナダとイギリスの旅行会社を、県西・県南コースにはカナダとイタリアの旅行会社を招請しました。

県北コース
(高千穂町、日之影町、延岡市)
開催日:2025年2月25日~28日
内容:E-bikeサイクリング、高千穂峡散策・ボート体験、延岡三蔵見学 など
県西・県南コース
(えびの市、串間市、日南市)
開催日:2025年3月16日~20日
内容:E-bikeサイクリング、野生サル観察、定置網体験 など

参考:宮崎県:インバウンド向けアドベンチャーツーリズム推進のためのファムツアーの実施について

20.船で旅する房総半島 木更津・館山1泊2日のクルーズツアー

2024年11月16日~17日にかけて、「船で旅する房総半島 木更津・館山1泊2日のクルーズツアー」が開催されました。千葉県の木更津市と館山市を船で巡り、里山里海の「食」「伝統文化」「自然」を楽しむアドベンチャーツーリズムのモニターツアーです。以下のようなさまざまな体験が盛り込まれました。

  • 海苔すき体験
  • 焚き火ナイト
  • 房州うちわづくり体験
  • 館山湾の夕日鑑賞 など

SNSで地域の魅力を発信してもらうために、中学生以上のSNSユーザーを対象にモニターを募集し、当日は約30名が参加しました。

参考:船で旅する房総半島 木更津・館山 1泊2日のクルーズツアー | 株式会社千葉日報社のプレスリリース

まとめ

地域資源を活用し、自然やアクティビティ、文化体験を楽しめる旅を提供することで、観光客の消費増加や満足度の向上、さらに地域活性化や地域課題の解決につながる可能性もあります。

ただ「楽しい」だけでなく、新たな気づきや学びが得られる体験を求める旅行者も増えています。地域の未来のために、アドベンチャーツーリズムの推進に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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謎解き脱出ゲームのシェルジュくん

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