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観光プロモーションとは?主な手法や成功させるポイント・事例を紹介

更新日:2025.11.14

観光プロモーションとは、地域の観光スポットやイベント・祭り、特産品などの魅力を広く伝え、旅行者を増やすための活動のことです。効果的な施策を実施できれば、地域活性化や地域課題の解決につなげられる可能性があります。

本記事では、観光プロモーションとはどのような活動を指すのか、観光プロモーションの主な手法、観光プロモーションを行う流れと、成功させるポイント、観光プロモーションの事例を紹介します

 

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観光プロモーションとは

プロモーションとは、製品やサービスなどの認知度を高め、売上につなげるためのマーケティング活動のことです。そして観光プロモーションとは、地域の観光業を盛り上げるためのプロモーションを指します。自治体や観光協会、その地域の宿泊施設や飲食業者などが中心となって、さまざまな形で情報を発信します。観光目的で訪れる人を増やす、または地域の商品の売上につなげることが、主な目的です。

観光プロモーションは、ただ情報を発信するのではなく、ターゲットのニーズに沿った形で発信することが重要です。もちろん誇張してはいけませんが、ストーリーを加えるなどして、地域をいかに魅力的に見せられるかが、成功のポイントとなります。

観光プロモーションの主な手法

観光プロモーションの主な手法としては、以下が挙げられます。

  • 動画
  • SNS
  • イベント
  • 広告
  • 雑誌
  • コラボレーション企画

現代は、スマートフォンを使って誰でも欲しい情報を簡単に得ることができる時代になっています。ターゲットにもよりますが、観光プロモーションを成功させるためには、このなかでも動画やSNSなどをうまく活用することが重要になってきています。

では、それぞれの手法について詳しく見てきましょう。

動画

まずは、動画です。地域の魅力を伝える動画を作り、ターゲットに向けて発信します。動画なら、地域の代表的な観光地や、おすすめのグルメ、レジャースポット、温泉、祭り・イベントなど、短い時間のなかにさまざまな情報を盛り込むことができます。また、文字と写真だけよりも情報が伝わりやすいため、視聴者も具体的な旅行のイメージがしやすくなるでしょう。

完成した動画は、自治体のホームページなどに載せるだけでなく、YouTubeにアップしたり、SNSで拡散したりするとより効果的です。観光プロモーションの動画を作っている自治体は非常に多いので、差別化のためにその地域出身の有名人を起用するなど、話題性を高める工夫も考えてみてください。

SNS

特に若い世代はSNSで情報を集める人が多いので、観光プロモーションにもSNSを活用するとよいでしょう。さまざまなSNSがありますが、おすすめはInstagramとX(旧Twitter)です。総務省の「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、Instagramは10代~50代まで、Xは10代~30代までの50%以上が利用しているというデータが出ています。

出典:令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 – 総務省(PDF)

ハッシュタグを活用した観光キャンペーンも、ポジティブな投稿を促すのに効果的です。また、人気のインフルエンサーに自身のアカウントで地域の情報を発信してもらう「インフルエンサーマーケティング」を実施する自治体もあります。

イベント

地域の魅力を伝えるためのイベントを開催するのも1つの方法です。イベントでは、何か地域を感じられる体験を用意できるとよいでしょう。たとえば、その地域のグルメを味わえる、商品を購入できる、ご当地キャラクターと一緒に写真が撮れるなどです。体験があると、映像やカタログを見てもらうだけでは伝わらない魅力も伝わりやすくなります。

地域でイベントを主催してもよいですし、全国各地で行われている物産展やグルメフェスのような大規模なイベントに出展するという方法もあります。

広告

広告には、さまざまな種類があります。

  • マス広告……テレビ・ラジオ・新聞・雑誌に掲載する広告
  • SP広告……セールスプロモーション広告(デジタルサイネージ、交通広告など)
  • Web広告……インターネット上に掲載される広告(リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告など)

ターゲットにもよりますが、観光プロモーションを成功させるためには、このなかでもWeb広告をうまく活用することが重要です。

雑誌

雑誌は、特定の読者に向けて作られています。そのため、ターゲットを絞り込んでプロモーションができるというメリットがあります。

たとえば、旅行雑誌や温泉雑誌を手に取るのは、「旅行や温泉に行きたいと思っている人」や「旅行の具体的な計画を立てようとしている人」が多いでしょう。車内・機内サービス誌であれば、「目的地に向かっている人」が想定される読者となります。読者に刺さる情報を提供できれば、地域に興味・関心を持ってもらいやすくなります。

雑誌を使った観光プロモーションを行う際は、雑誌のターゲットとコンセプトに合わせて情報を掲載することが大切です。

コラボレーション企画

人気のキャラクターやアニメ作品などとコラボレーションして、さまざまな企画を実施する地域もあります。たとえば、その地域を舞台としたアニメとコラボレーションして、「限定グッズを販売する」「聖地巡礼スタンプラリーを実施する」などです。

コラボレーション企画は、旅行中の写真や感想などをSNSに投稿してもらいやすいので、その作品のファンを中心に、多くの人に地域のことを知ってもらえる可能性があります。

観光プロモーションを行う流れ

観光プロモーションは、大きく分けると以下の3ステップで進めていきます。

  1. ターゲットを明確にする
  2. 地域の魅力を整理する
  3. ターゲットに刺さるプロモーションを考え、実行する

1つずつ、詳しく解説します。

1.ターゲットを明確にする

まずは、誰に向けて観光プロモーションを行うのかを明確にしましょう。ターゲットによって、発信すべき情報やその伝え方、最適な手法も変わってくるためです。

一口に「旅行者」といっても、一人旅なのか、誰かと旅行をするのか(恋人、友達、家族など)、国籍、年齢や性別などによっても、興味・関心のあることは異なります。ターゲットは、できるだけ具体的に決めることが重要です。また、ターゲットの「層」ではなく、「ペルソナ」を設定すると、より効果的なプロモーションがイメージしやすくなるので、おすすめです。

2.地域の魅力を整理する

次に、地域の魅力を整理・把握し、ターゲットにどの部分をどのようにアピールすれば響くのかを考えましょう。地域の魅力とは、たとえば自然の豊かさ、名所、歴史や伝統、特産品、イベント・祭りなどです。

また、消費者の消費行動は、モノ消費からコト消費、トキ消費と変化しているといわれています。魅力的なお土産やグルメだけでなく、何か特別な体験をアピールできるとよいでしょう。

  • モノ消費……ものを所有することを重視する消費行動
  • コト消費……体験を重視する消費行動
  • トキ消費……その日・その場所でしかできない体験を重視する消費行動

3.ターゲットに刺さるプロモーションを考え、実行する

ターゲットと、アピールする地域の魅力が明確になったら、どのようなプロモーションを行うのかを考えます。ターゲットが若い世代なら、先ほど紹介した手法のなかでも動画(YouTube)やSNS、年齢が高めの層を狙うなら、雑誌やオフラインの広告に力を入れたほうが、情報が届きやすくなるでしょう。ファミリー層をターゲットにするなら、子ども向けのイベントサイトに情報を掲載するのもおすすめです。

また、実際に地域に足を運んでくれた人に思いっきり旅行を楽しんでもらうための施策も必要になります。旅行者が旅の写真や感想をSNSや口コミサイトに投稿してくれれば、より多くの人に地域の魅力を知ってもらうことができます。具体的には、観光スポットや飲食店をまとめたマップを人が集まる場所に置いておく、SNS映えするフォトスポットを用意するなどの施策が考えられます。

観光プロモーションを成功させるポイント

観光プロモーションを行うには、多額の費用がかかります。「これだけ費用をかけたのにあまり効果が得られなかった……」とならないためにも、観光プロモーションを行う際は以下のポイントを押さえておきましょう。

ターゲットのニーズを理解する

観光プロモーションは、ターゲットに刺さる企画を考え、実行することが重要です。そのためには、ターゲットのニーズをしっかりと理解する必要があります。

たとえば宿泊施設の場合、同じ宿泊者でも、観光目的の人とビジネス目的(出張など)の人では、当然ニーズは異なります。観光目的の人は、宿泊先を選ぶ際、「観光地へのアクセスの良さ」や、「安らげる空間」「スペシャルな料理や体験」などを重視する傾向があります。しかしビジネス目的の人にとっては、それらよりも「駅から近い」「高速Wi-Fiが使える」「落ち着いて仕事ができるスペースがある」などが、重要なポイントとなります。ターゲットにとっての魅力をアピールするために、まずはニーズを理解することが大切なのです。

SNSや口コミサイトから旅行者の声を集めて分析すると、何を求めてそこを利用したのか、どこに魅力を感じたのか、改善点なども見えてくるでしょう。

幅広い年代の意見を取り入れる

時代とともに、プロモーションの手法は多様化しています。また、消費者の価値観や消費行動も変化しています。最新のトレンドを把握するためにも、若いメンバーの意見を参考にするとよいでしょう。また、ターゲットに属性が近いメンバーの意見を参考にすると、ニーズの理解や効果的な施策の検討もしやすくなります。

観光プロモーションを企画する際は、幅広い年代の意見を取り入れながら進めていくことをおすすめします。

プロモーションは継続して行う

認知度というのは、短期間で高められるものではありません。その地域のもともとの認知度が低い場合、観光プロモーションを行ってもすぐには効果を得られない可能性もありますが、続けていくことが大切です。

ただ、長く続けていれば必ず効果が得られるというものでもありませんので、「施策を実行し、その効果を検証して改善する」という流れを継続していくことがポイントになります。具体的には、PDCAサイクルを回し続けていくことが重要です。

  • Plan:計画を立てる
  • Do:計画を実行する
  • Check:効果を検証する
  • Action:改善する

観光プロモーションの事例

ここでは、参考にしたい観光プロモーションの事例を紹介します。

プロモーションイベントの事例

まずは、観光プロモーションのためにイベントを開催した事例を2つ紹介します。

とべもり+クエスト〜森に眠りし希望の宝~(愛媛県)

「ともべり+(プラス)」は、愛媛県にある えひめこどもの城、とべ動物園、愛媛県総合運動公園、えひめ森林公園の4施設全体の名称です。この「ともべり+」を愛媛県内外の人に広く知ってもらうために、2023年10月15日~2024年3月10日まで、愛媛県の主催で、宝探しイベント「とべもり+クエスト〜森に眠りし希望の宝~」が開催されました。

宝探しとは、地図を見ながら指定のエリア内をまわり、どこかに隠された宝物を見つけるというイベントです。宝物を見つけるには、用意された謎を解く必要があります。「とべもり+クエスト〜森に眠りし希望の宝~」では、「ともべり+」の4施設に加えて、砥部焼伝統産業会館、ふたみシーサイド公園も宝探しの対象エリアとしました。

また、イベントの初日にはオープニングイベントも開催しました。ステージには人気のゆるキャラやゲストのお笑い芸人も登場し、会場は大盛り上がりとなりました。「とべもり+クエスト〜森に眠りし希望の宝~」の詳しいレポートは、以下でご覧いただけます。

https://nazotoki-concierge.com/case-interview/nazotoki-tour/2024011712498/

つどえ挑戦者!宝探し大冒険in佐賀市(佐賀市)

佐賀県佐賀市では、毎年秋に「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」という熱気球の国際大会が開催されています。この会場周辺以外の佐賀市の魅力も知ってもらおうと、2019年は「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」にあわせて、「つどえ挑戦者!宝探し大冒険in佐賀市」と題した周遊型の宝探しイベントを実施しました。

参加者は、宝の地図に書かれた謎を解き、導き出された場所に向かいます。そして答えが正解であれば、そこに宝箱があり、合言葉をゲットできます。同様の流れですべての合言葉を集め、最後の答えが正解していればクリアとなります。

開催初日は午前中だけで100名ほどの参加者が集まり、大盛況となりました。「つどえ挑戦者!宝探し大冒険in佐賀市」詳しいレポートは、以下でご覧いただけます。

https://nazotoki-concierge.com/case-interview/treasure-hunt/20191127807/

プロモーション動画の事例

次に、観光プロモーションのために動画を制作した自治体の事例を紹介します。

東京都品川区は、高知県、福井県堺市とそれぞれ連携協定を締結しています。2025年2月、品川区はそれぞれの自治体とコラボレーションした観光PR動画を公開しました。動画のタイトルは、「どっちのご当地SHOW!」。それぞれの自治体のキャラクターが、自分の地域で行った街ブラロケのVTRを見せ合い、PR対決をするという内容です。

動画に登場しているキャラクターは、しながわ観光大使見習いの「ハタチの龍馬」、高知県のイメージキャラクターである「くろしおくん」、福井県堺市の公式キャラクターである「坂井ほや丸」です。VTRの途中、気になるところがあればキャラクターがツッコミを入れるなど、非常に可愛らしくユニークな動画となっています。参考にしてみてはいかがでしょうか。

参考:品川区×高知県、品川区×福井県坂井市、自治体コラボ観光PR動画を配信スタート | 品川区のプレスリリース

人気キャラクターとのコラボ企画の事例

最後に、人気のキャラクターとのコラボレーション企画の事例を紹介します。

2018年8月、大人気キャラクター「リラックマ」が東京都千代田区観光協会の観光大使に就任しました。「リラックマ」を生み出したサンエックス株式会社は、千代田区内に本社があります。若い層やファミリー層にもっと千代田区の魅力を伝えたいという思いから、このコラボレーションが実現しました。

千代田区内の飲食店では、期間限定のリラックマコラボメニューを販売しているところがあります。また、千代田区観光案内所では、観光大使のオリジナルグッズも販売しています。

参考:リラックマ×千代田区観光協会|【公式】東京都千代田区の観光情報公式サイト / Visit Chiyoda

さらに、2025年8月1日~12月20日まで開催されている「神田カレー街食べ歩きスタンプラリー2025」のようなコラボイベントなど、千代田区を盛り上げるためにさまざまな企画を実施しています。

参考:「神田カレーグランプリ 2025×リラックマ」千代田区観光協会観光大使のリラックマが今年もコラボ! | サンエックス株式会社のプレスリリース

まとめ

観光プロモーションを行うことで、観光業が盛り上がり、地域活性化にもつなげることができます。最近はインターネット、特にSNSで情報を集める人が多いので、SNSをうまく活用できると、より高い効果が得られるでしょう。

ただ、効果が得られたとしても、プロモーション活動をやめればまた観光客が減ってしまう可能性もあります。観光プロモーションは、継続していくことが大切です。PDCAサイクルを回しながら続けていくことで、地域をより盛り上げることができるでしょう。

 

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