プロローグ

久しぶりに沖縄に帰ってきたミナミは、
ある不思議な噂を耳にして琉球村へとやってきました。

「琉球の地で開かれている幻の宴……きっと豪華で、美味しい料理もたくさんあるんだろうなぁ。
参加するには琉球村で宴の案内役に会わなきゃいけないらしいけど……」

「おや……あなたも幻の宴に興味を持たれたのですね」
ミナミが不思議な声のする方を向くと、そこにはシーサーがいました。

「私は宴の案内役。幻の宴が開催される不思議な町、『幻の町』の住人です。
宴に参加したいのであれば、この暗号を解いてください」

「暗号……？」

「幻の宴には、町の住人たちの秘密の想いが込められています。
この暗号を解けば、その秘密が自ずとわかるはずです。
あなたが暗号を解き明かし秘密の想いへと辿り着いたなら……
その時はあなたを宴に招待いたしましょう」

幻の宴に込められた『想い』とは何なのだろう。
不思議に感じながら、ミナミは暗号を解き始めるのでした――